【令和7年6月実施】宮崎西高校 普通科 地区実力テスト徹底分析
清武町の学習塾「澤塾個別清武校」です。今回は、先日結果が返却された「令和7年6月実施 地区実力テスト」について、当塾生の個票データはもちろん、他塾様とも連携して収集した情報やこれまでの指導経験を基に、宮崎西高校・普通科の最新の動向を分析します。西高を目指す中学3年生とその保護者様は、ぜひ今後の学習戦略の参考にしてください。
人気と倍率は?大宮を上回る熾烈な競争
まずは、最新の志望者数から見る人気度です。宮崎西高校・普通科の募集定員は240名。これに対し、今回の実力テストでの志望者数は372名でした。
ここから計算される暫定倍率は約1.55倍となり、大宮高校を上回る非常に高い倍率です。定員を130名以上も上回る生徒が志望しており、極めて厳しい競争になることは間違いありません。
求められる学力レベルは?
次に、志望者の学力レベルです。今回の地区実力テストの5教科合計の全体平均点は「213.5点」でした。これに対し、当塾や連携する学習塾様から集めたデータを総合的に分析すると、西高・普通科志望者全体の平均点は地区全体の平均よりも約70点も高いレベルにあると推定されます。
大宮高校普通科ほどではありませんが、それでも県内トップクラスの学力層が集まっていることは明らかです。高いレベルでの戦いが求められます。
合格への目標点と「理数科からの流入」
では、具体的に何点を目指せばよいのでしょうか。西高・普通科の合格ラインを考える上で最も重要なのが、同校の理数科からのスライド合格者の存在です。
西高・理数科の定員は120名ですが、そのうち約80名は西高附属中学校からの内部進学者で埋まります。つまり、一般入試で理数科に合格できるのは、わずか40名程度という県内最難関の狭き門なのです。(ちなみに令和7年度入試では41名が合格しています)
今回の実力テストでは、この約40名の枠に対して92名が志望しています。単純計算で、理数科を志望した生徒のうち50名以上が不合格となり、その多くが第二志望である普通科にスライドしてくると予想されます。
つまり、普通科を第一志望とする生徒は、「普通科の志望者」だけでなく、「理数科から流れてくる県内トップ層の生徒 約50名」とも戦わなくてはならないのです。
この厳しい現実を踏まえると、「合計320点」あたりでは合格は難しく、不合格の可能性が高い危険水域と考えられます。これらの流入を考慮した実質的な合格ラインは、最低でも340点、安全圏を目指すなら360点以上の得点力が求められると当塾では分析しています。
合否を分ける重要教科は?
最後に、教科別の傾向です。西高・普通科の志望者は、5教科バランスの取れた学力が求められます。特に、志望者平均点と地区平均点の差を見ると、「理科」と「英語」で特に高い得点力が要求される傾向にあります。
理数科からの流入組も理系科目に強いことを考えると、彼らと戦うためには、理科・英語で高得点を取ることが合格の絶対条件と言えるでしょう。この2教科の出来が、合否を大きく左右します。
今回の分析から、宮崎西高校・普通科の合格には、暫定倍率の高さに加え、「理数科からのスライド合格」という厳しい現実が存在することが分かりました。合格を確実にするためには、「理数科からの流入を想定した上で、360点以上を安定して取る学力」と、特に「理科・英語での圧倒的な得点力」が不可欠です。
この夏休みは、自分の現在地を正確に把握し、一日も早く受験勉強のギアを上げるべき時です。澤塾個別清武校では、一人ひとりの学力状況と志望校に合わせたオーダーメイドの夏期講習プランをご提案しています。「西高合格に向けて、何をすべきか」を明確にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。