【令和7年6月実施】宮崎大宮高校 普通科 地区実力テスト徹底分析
清武町の学習塾「澤塾個別清武校」です。今回は、先日結果が返却された「令和7年6月実施 地区実力テスト」について、当塾生の個票データはもちろん、他塾様とも連携して収集した情報やこれまでの指導経験を基に、宮崎大宮高校・普通科の最新の動向を分析します。大宮高校を目指す中学3年生とその保護者様は、ぜひ今後の学習戦略の参考にしてください。
依然として高い人気!気になる暫定倍率は?
まずは、最新の志望者から見る人気度です。宮崎大宮高校・普通科の募集定員は280名。これに対し、今回の実力テストでは373名が第一志望として名前を挙げており、非常に多くの受験生が注目していることがわかります。
ここから計算される暫定倍率は約1.33倍。定員を90名以上も上回る生徒が志望している状況から、今年も厳しい競争になることは間違いないでしょう。
求められる学力レベルは?
次に、志望者の学力レベルです。今回の地区実力テストの5教科合計の全体平均点は「213.5点」でした。これに対し、当塾や連携する学習塾様から集めたデータを総合的に分析すると、志望者全体の平均点は地区全体の平均よりも約140点も高いレベルにあると推定されます。
この結果は、県内でもトップレベルの学力を持つ生徒たちが、宮崎大宮高校・普通科を第一志望として捉えていることを示唆しています。生半可な努力では太刀打ちできない、非常にハイレベルな戦いが予想されます。
合格への目標点と「見えないライバル」の存在
では、具体的に何点を目指せばよいのでしょうか。ここで注意すべきは、普通科の競争相手は、普通科を第一志望とする373名だけではないという点です。
宮崎県のトップ校入試では、第一志望の学科に不合格だった生徒が、第二志望の学科にスライドして合格する、いわゆる「ところてん方式」が採用されています。大宮高校・普通科の場合、同校の文科情報科や、宮崎西高・理数科といった、さらにレベルの高い学科からのスライド合格者が毎年必ず発生します。
実際に今回のテストでも、大宮・文科情報科は定員80名に対し113名が志望しており、単純計算で30名以上が普通科にスライドしてくる可能性があります。これらの生徒は極めて学力が高いため、普通科のみを志望する生徒は、彼らとの競争に勝なくてはなりません。
したがって、「合計330点」という点数は、もはや合格ラインとは言えず、実際には不合格になる可能性が極めて高い危険水域の点数だと断言できます。
これらの流入を考慮し、県下No.1の普通科であるという事実を踏まえた実質的な合格ラインは、最低でも350点、安全圏を目指すなら370点以上の得点力が求められると当塾では分析しています。
合否を分ける重要教科は?
最後に、教科別の傾向です。大宮高校・普通科の合格者は、全教科で高い得点が求められますが、当塾で合格ラインに近い生徒たちの成績を分析すると、特に「英語」と「理科」で高得点を確保している傾向が見られました。
この2教科は、ライバルと差をつける、あるいはつけられてしまう可能性のある重要な科目です。もちろん、苦手科目を作らないことが大前提ですが、特に英語と理科の応用問題に対応できる深い理解力を夏休み中に養うことが、合格への鍵を握ると言えるでしょう。
今回の分析から、宮崎大宮高校・普通科の合格には、単純な倍率以上に厳しい「見えないライバル」との戦いが存在することが分かりました。合格を確実にするためには、「他学科からの流入を想定した上で、370点以上を安定して取る学力」と、特に「英語・理科での得点力」が不可欠です。
この夏休みは、今回のテスト結果を真摯に受け止め、自分の弱点を徹底的に克服する絶好の機会です。澤塾個別清武校では、一人ひとりの学力状況と志望校に合わせたオーダーメイドの夏期講習プランをご提案しています。「何から手をつければいいか分からない」「ライバルに差をつけたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。