こんにちは、澤塾個別清武校です。
10月に行われた「地区実力テスト」の結果詳細が判明しました。
今回は、多くの受験生が志望する「宮崎大宮高校・普通科」について、他塾様と連携して収集したデータに基づく独自分析をお届けします。
公表された普通科の倍率は「1.09倍」。
「お、今年は狙い目か?」と思った方、その油断が命取りになります。
宮崎地区の入試構造、特に「宮崎西高校・理数科」と「大宮高校・文科情報科」の動向を紐解くと、数字の裏にある「本当の激戦」が見えてきます。
✅ 普通科の表面倍率1.09倍は「仮の姿」。実質倍率は1.3倍を超える
✅ 西高理数科(外部枠40名)からあふれる約50名が鍵を握る
✅ 文科情報科からのスライド組と合わせ、約90名の上位層が流入する
データで見る「隠れ倍率」の正体
まずは、今回の地区実力テストで判明した各学科の志望者数を見てみましょう。
| 高校・学科 | 募集定員 | 志望者数 | 表面倍率 |
|---|---|---|---|
| 大宮・普通科 | 280名 | 304名 | 1.09倍 |
| 大宮・文科情報科 | 80名 | 122名 | 1.53倍 |
| 宮崎西・理数科 | 120名 | 89名 | 0.74倍(?) |
ここで注目すべきは、一見「定員割れ」に見える宮崎西高・理数科のデータです。
「定員120名に対して89名だから、全員合格?」…いいえ、違います。
罠①:西高理数科「外部枠40名」の衝撃
宮崎西高・理数科の定員120名のうち、約80名は併設中学校からの「内部進学者」で埋まります。
つまり、高校受験から入れる枠はたったの「40名」しかありません。
これに対し、今回の地区実力テストでの外部志望者は89名 です。

【西高理数科の実質競争率】
志望者 89名 ÷ 外部定員 40名 = 約2.23倍
あふれる人数:89名 - 40名 = 約49名
この「あふれた約50名」は、県内トップクラスの学力を持つ生徒たちです。
彼らが大宮高校・普通科へ志望変更した場合、強力なライバルとなります。
罠②:文科情報科からのスライド合格
さらに、大宮高校内部の「文科情報科」も激戦です。
定員80名に対し志望者は122名。ここでも42名が定員オーバーとなっています。
文科情報科を不合格になった生徒は、高確率で普通科へスライド合格します。
実質倍率は「1.3倍」超え!これが真実だ
「西高理数科からの流入」と「文科情報科からのスライド」。
これらを合算して、大宮普通科の「真の倍率」をシミュレーションします。
【大宮普通科の実質倍率シミュレーション】
- 普通科の純粋な志望者:304名
- 文科情報科からのスライド組:約42名
- 西高理数科からの流入組(推計):約25名
※あふれた49名の約半数が大宮へ流れると仮定
合計志望者数:約371名
【実質倍率】
371名 ÷ 定員280名 = 約1.33倍

この図のように、表面上の「1.09倍」とは全く景色が異なります。
定員280名の枠のうち、約60〜70席は既に上位学科の猛者たちに予約されているようなものです。
残る席を巡る争いは、決して楽観視できるものではありません。
難化しても「ボーダー350点」は譲れない
今回の地区実力テストの平均点は229.4点でした。
例年の標準的なテスト(平均250点前後)と比較すると、20点ほど低い「難化」したテストと言えます。
学校の先生がよく言う「目標400点」。
今回は難しかったので、さすがに400点は厳しい数字です。
澤塾が予測する「真の合格ライン」
しかし、「平均が下がったから300点そこそこでも合格できる」と考えるのは危険です。
なぜなら、上位層(理数科・文情科志望)は、テストが難しくても基礎力が盤石なため、大きく点数を落とさないからです。
彼らと競り合うために必要な、今回のテストでの現実的なラインは以下の通りです。
- 安全圏目標:380点以上
(いつもの400点相当。ここまで取ればスライド組にも負けません) - ボーダーライン:350点前後
(難化したテストでも、350点を切ると一気にリスクが高まります)
「300点台前半」の生徒さんは、例年なら可能性があっても、今年は「西高理数科・大宮文情科からの流入」に押し出される可能性が高いエリアです。
冬休み中に「あと30点〜40点」を積み上げる覚悟が必要です。
「350点の壁」を突破する冬期講習
「今回のテスト、難しくて自信をなくした…」
「でも、どうしても大宮高校に行きたい!」
そんな受験生の皆さん。
澤塾個別清武校では、地区実力テストのデータに基づいた戦略と、個々の課題に合わせた徹底指導で、
「上位層に競り勝つ」ための実力を養成します。
この冬、本当の勝負強さを手に入れませんか?